土日はナンパする生活を一年続けてみた。

ストの帰り道によく聞いた曲がある。

スト中は繁華街にいるので、街の喧騒に囲まれているが帰るときはいつも静か。そして一人だった。そんな時間は、俺をセンチメンタルな気持ちにさせる。

 

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この曲の影響かは分からないが、いつの頃からかストで出会う女は蜃気楼のような存在だと感じるようになった。

 

この女の子とは、少し長期的な関係を結べるのかもと思っても連絡先をブロックされてたりする。また、自分自身が今後この子とは会うことはないなと思い、連絡先を交換しない事もある。

そして、女に暴言を吐かれ、その瞬間はイラついたりしても次の日にはキレられた女の顔を思い出すことはない。声をかけた女の顔さえほぼ思い出せない。

そんな生活を続け、いつしか路上の女は蜃気楼のようにいつか目の前から消えていく存在だった。

 

 

前置きを少し書いたけど、11月で土日はナンパに費やすようにしてからちょうど一年が経過した。

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この記事を書いた時、実は「俺このままなら、一年は土日ナンパ生活続けられるな。」と思っていた。寒い冬に耐えれたというのもそうだし、体力、気力、金銭面も何とかなりそうだった。三か月続けられたなら、一年は続けられる。そう思っていた。ただ、「一年やり続ける。」と記事に書いてしまうと引くに引けないので、ブログ記事に書くことはなかった。

 

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この記事を書いた時は疲れていた。心身の疲労を感じており、仕事中に睡眠不足から意識を失いそうになっていた。

だが、半年続けたことで、引くに引けない状況に追い込まれていた。なので、他にしたい事があっても、今までの苦労が無駄になると言い聞かせて、街に出る事を優先した。その結果、11月までストを続けることができた。

 

1年ストに取り組んだ結果としては、

 

声掛け:10513回

総時間:896時間

連れ出し:107回

即数:58即

チングダ数:10回

 

という一年になった。

自分のスペックとしては

年齢:アラサー

身長体重:中肉中背

平均的なスペック。顔は時折かっこいい扱いされるレベルの結果になる。

 

即後の展開としては、後日会った女は6人。そして、1人付き合うことになった。

データとして振り返ると、俺は女をキープしたいという欲が薄かった。

実際、キセクアポをした内おかわりをしたのは3人だけ。キセクの女と話す事など何もなかった。「キセクをおかわりしても即カウントされないのだから、会う意味なんかねーじゃん。」と本気で思っていた。ちんこの立が悪い癖に即に固執していた。我ながらもうよく分からない。

 

そして、元々地蔵していた自分が一万人に声をかけたと思うと恐ろしい。だけど、一万人に声をかけなきゃ行けないほど、自分は思い詰められていたんだろう。


俺がストを始めた動機は、「彼女を作るには街に出るしか残されてない。」というものだった。だけど、彼女を作るだけならアプリやら街コンを地道にやれば良いので、彼女を作りたいだけではストをやる動機としては弱い。それならばと考えると、心のどこかでアプリや街コンで会う女に満足していなかったからだろう。可愛い子とはマッチせず、マッチした変な女には満足できないというワガママ状態だった。もちろん「自分にはもっと合う子がいるんじゃないか?」とか「自分にはもっと可愛い子と付き合えるんじゃないか?」という思いがあった。なので「意中の人と繋がろうと思ったらストをやるしかない。」というのがストの動機となった。


そして、仮の期限として一年と区切り、それまではストに余暇をぶち込もうと決めた。期限を区切っていたので、寒い日も暑い日も出続けた。「あの時、街に行けば良かった。」という後悔をしたくなかったというのが大きい。

 

自分の場合は、東京住みではなかったので、交通費も多くかかった。血の涙を流しながら、電車の座席に毎週座っていた。だが、後から後悔をしたくなかったので、貯金を崩しまくった。連れ出し代もホテ代もケチっている余裕が無かった。一泊2万弱するホテルを指定され、しょうがなく入るも「友達来るから帰って欲しい。」と言われ、深夜一時にホテルを出る羽目になる屈辱を味わったこともある。それでも、ケチっている時間は無いと言い聞かせていた。

ストにかかった出費は、スト値上げ費用を含めると、200〜300万位だと思う。

俺にとってのリカちゃん(ゆうちょ銀行の残高)はこの一年で勝手に成仏してしまった。リカちゃんありがとう。俺も大好きだよ。

 

 

 


ある日公家さんのブログ記事を読んでいた時、「思春期の課題を解消する為にナンパに来る人がよくいる」と書いてあるのを読んだ。まさしく俺の事ではないかと衝撃を受けた。

『もう一度ナンパ講習の意味を考える時が来たのかもしれない』 カリスマナンパ講師 公家シンジ 独占インタビュー - 公家シンジ


「自分にはもっと合う子がいるんじゃないか?」「自分にはもっと可愛い子と付き合えるんじゃないか?」というような幻想を心のどこかで持っていた自分は、まさに「思春期のど真ん中」にいるようだと感じてしまった。

きっと俺は、上に書いたような幻想を抱えたまま生きていきたくなかったんだろう。だからこそ、お金や時間を投下したのだ。逆にこれだけ突っ込んで、女と繋がれないなら「自分には女と関係を育む才能が無い。」と諦めれると思った。意中の女と繋がりたいという思いと共に、自分自身の幻想を壊したいという願望が確かにあった。

 

その幻想というものが壊されたのかどうかは定かではないが、「自分のことを救ってくれる女はどこにもいないよな。」という超絶当たり前のことに気づくことができた笑。

そう、可愛い子を即ったから、俺がメジャーリーガになれる訳でもないし、彼女が出来たからといって俺の年収が2倍になる訳ではない。どんな女と繋がろうとも、俺の日常は同じように続いていく。女が俺をどこか別の世界へ運んでくれる訳じゃなく、俺の世界を改善してあげれるのは、俺だけだと気付くことができた。

この気づきを得るために、高い買い物だけど、俺は資金や時間を投入したのかなと今は感じる。

 

この一年、血ヘド吐くことは無かったし、血便も出ていない。

だけど、「少しは気持ちが楽になったかもな。」と思いながら半年ぶりに麻婆豆腐を作るの休日の土曜となった。麻婆豆腐は美味かった。

 

■まとめ


ナンパ師の人は、「引退」という言葉が好きだ。Xを見ていると、

「ホニャララ即したので引退します!」

「彼女を大事にしたいので辞めます!」みたいなのをたまに見る。

自分としては、「引退」という言葉を使うのは恥ずかしい。なぜなら、俺が勝手に余暇時間を潰して、街を徘徊していただけだから。俺が勝手に公共の場を借りて散歩しながら、音声を発していただけ。

 

きっと、

俺「ナンパ師引退します!」

女1(ナンパ待ちおばさん)「お前が勝手に街ふらついてただけだろ。」

女2(銀行残高70円)「街ふらつくの止めるなら、一生散歩すんじゃねえぞ。ブラタモリも一生見るんじゃねえぞ。アマゾンと楽天だけ見とけ。」

女3(ホストガチ恋保育士)「プロ講師でもないのに、何の宣言してんだよ。お前が引退しても誰も困らねえんだよ!!」

俺「ぐぬぬ。。」

女4(プロレスバー帰り)「皆、流石に言い過ぎだよお。仲良くしようよ。」

俺(心の声)「女4さん優しいな。好きだ。」

俺「女4さん好きです。僕と結婚してください。」

女4「ナンパしてる人キモイので無理です。」

俺「カス女どもは全員死んどけよ。(涙)」

女5(家出中)「ポッキー美味しい。」

という世界が俺を待っている。

 

ただ、土日、貯金を全て費やす生活を続けるのはもう無理。自分にとってストは「兵役」のようだった。女遊びが好きという訳でもない男が、女と繋がりたいという願望を叶えるには

 

・土日潰して街を徘徊

・深夜に怪しい女に声かけしてガンシカされる

 

など日常では考えられない生活を送る羽目になった。

深夜徘徊中は、「なんで俺がこんな目に遭わないのいけないのか。。」と何度も過去の自分を呪った。とても疲れるし、辛かった。
ただ、その全てが辛い思い出だった訳ではなく、スト師仲間の家に泊らせてもらった際にSPY×FAMILYを一緒に見たり(アニメは一人で見るより誰かと一緒に見た方が楽しい)、鳥胸肉丼をご馳走してもらい美味さに感動したりと、辛さの中に楽しさを感じる瞬間が確かにあった。

このような経験から同じ苦労を味わう同士で、何かを共有する事には楽しさ、喜びが溢れており、人は孤独に生きていくことなど不可能だと改めて感じさせられた。ナンパは大変だが、やって良かったと思える。

 

そして、自分がナンパを始めたきっかけにはikasuiさんのブログがある。

minamipua.blog.fc2.com

 

ikasuiさんのブログに希望を感じたから、声掛けを行えたし、ブログきっかけだからこそ、自分もブログを書かなければならないと謎の使命感の元、時々自分の感情をまとめた。24歳の頃の自分を仮想の読者と想定し、ナンパをするとこんな事を体験したり、こんな事を感じるのだと24歳の自分に伝わるように意識した。

このブログを読む人も少ないので、このブログに影響を受けてナンパを始める人は現れないと思うが、もし女との出会いが無く絶望の淵に立たされているなら、街に出てナンパをする事を俺は勧める。辛いことがとてもとても多いが、女の子から

 

女さん1「かっこいいから付いてきた。」

女さん2「今度会いたいから連絡先教えて。」

と女から「男として」扱われるという事が、自分に自信を与えてくれる。

 

最後に、土日ナンパ生活が終わり、次にこれを頑張りますというのが思いつけばいいが、あんまり思いつかない。申し訳ないが、明日のことは明日の俺に任す。

一応の俺の目標は、これを執筆時点では

 

・仕事中にウトウトして、意識失うのをやめる

 

という事だけが思いつく。

なので、ウトウトしないためにも早く寝る必要があるので、こんなブログは一刻も早く書き終わらなければならない。現在時刻は、AM2:30。肌にも夜更かしは悪い。そのため、早く記事を書き終わるために、タイピング技術向上を目指し、来年は土日寿司打生活になりそうな予感(ならない)。